ギタリストの皆さんこんにちは!
スタジオやライブでの音作りに苦労していませんか?
マーシャルやフェンダーなどの真空管アンプがあると、ついそちらを使いたくなる気持ちはよく分かります。
ただ、真空管アンプはコンディションに差があり、うまく鳴らせないことが多い。
さらに機種が違うとセッティングのコツも変わってきます。
そんな音作りに苦戦しているギタリストの皆さんに、Roland JC-120をおすすめします。
Roland JC-120は、コストメリット、汎用性が高いトランジスタアンプであるため、
全国のライブハウスとスタジオにほぼ100%置いています。
JC-120を使いこなせば、ライブやリハーサルのストレスが大幅に軽減します。
JC-120とは
ジャズコーラス(JC-120)は1975年にRoland社から発売されました。
約50年、最前線で活躍しているアンプです。
多少の改良や仕様変更がありながらも、ほぼ変わらない形で歴史を重ねています。
提供する側、使う側、両方に大きなメリットがあるアンプです。
・全国のライブハウスとスタジオにほぼ100%置いている
・音が良く個性がある
・コスパが高い
・故障が少ない
・Roland社が50年も続けてくれているのでメンテナンスも問題無し
スタジオのアンプでうまく音が作れない
![](https://rr-circus.com/wp-content/uploads/2022/05/c972af67f0830b78b9400a524eeb48cc-640x360.jpg)
そんな方はぜひJC-120を使ってみて下さい。
ただし、マーシャルやフェンダーのアンプのように、JC-120に直結で使おうとするとそれは難しいかもしれません。
基本的には、エフェクターで音を作りJC-120のセッティングは極めてシンプルにするのがコツです。
▽すぐに使えるセッティングのポイントをまとめました。
パーツ名称 | ポイント | 補足 |
電源スイッチ | スナップ式の場合は、上下でノイズが少ない方を選ぶのがおすすめ。 | スナップ式 → 1975年~1992年
プッシュ式 → 1992年~ |
インプット | HIGHとLOWの2種類がある。
・HIGHはパッシブ系のギター ・LOWはアクティブ系のギター |
ピックアップを動かすために電池を使用するタイプがアクティブ系。 |
チャンネル | 1と2がある。
1はイコライザーのみ。 2はイコライザーに加えて、リバーブ、コーラス、ディストーションが使える。 |
2の方がメリットがあると感じるかもしれないが、多くの回路を通るため、音質は1と異なる。 |
コーラス
ビブラート |
コーラスはON、OFFしかないため、かかり具合を調整したい場合は、エフェクターのコーラスを使用するのがおすすめ。 | エフェクターの最後にコーラスがかかる点がミソ。 |
ディストーション | いわゆる、皆さんが思うディストーションでは無い・・・。
歪みはエフェクターで作るのがおすすめ。 |
カチッとつまみを最低限まわすと、クリーンブースターのような効果が得られるのは、有名な設定。 |
イコライザー各種
・ボリューム ・トレブル ・ミドル ・ベース |
好みの設定で問題ないが、エフェクター側のイコライザーを優先した方が音作りが簡単。 | 個人的には、必要以上につまみを回さないのがおすすめ。
|
JC-120に合うエフェクター
特に歪み系はそうなのですが、最近はチューブアンプ(真空管)を使用する前提で作られているエフェクターが多くあります。
そういったタイプは相性が悪いと思います。
おすすめは、エフェクターだけで音作りが成立するタイプです。
当たり前ですが、同じ会社のBOSS製品は相性が良いですね。
歪み系であれば、「OD-3」「BD-2」「DS-1」なんかは最適解かと思います。
マルチエフェクターであれば「GT-1」もおすすめです。
![ギターエフェクターブルースドライバー](https://rr-circus.com/wp-content/uploads/2022/03/BD-2-320x180.jpg)
JC-120を愛用している(していた)主なギタリスト
・布袋 寅泰(ボウイ時代 JC-160使用)
・本田 毅(PERSONZ)
・ジ・エッジ(U2)
・向井 秀徳(ナンバーガール)
・TAKUYA(JUDY AND MARY)
・大渡 亮(Do As Infinity)
・浅井 健一(BLANKEY JET CITY)
プロの皆さんは、JCだけということはないかと思いますが、他のアンプと併用で使用されています。
布袋さんは、JC-120ではなくJC-160でしたが、名前を上げました。
ボウイのあのサウンドはJCじゃないと作れないといっても過言ではないと思います。
まとめ
JC-120の最大の魅力は実用性が高いことではないでしょうか。
・どこにでもある安心感
・真空管アンプには無い安定品質で音作りがしやすい
・ギターとエフェクターを持参すればいつも同じ品質でライブができる
・堅牢であり、故障が少ない設計のためMyアンプとしても使いやすい
最近では、弟分的な存在として「JC-40」がありますね。
誤解を恐れずに言えば、120の小型版として小さな会場に持ち込んで即戦力として使用できると思います。
ぜひ、JCシリーズを実戦でガンガン使ってみて下さい!
おまけ
私はとあるバーでライブをする際、JC-120をレンタルで持ち込みライブをしました。
「ビンテージのFenderもあるよ」と、ご好意で言って頂いたのですが、丁重にお断りしました!笑
それはなぜか?
・搬入出時に壊したら大変!笑
・音を出すためアンプのコンディションがわからない
・バーでのライブなのでエンジニア等がいない
・計算できるJC-120への信頼
最近では、ライブハウスに素敵なマーシャルがあっても使いません!笑
もちろん、知見があり管理やメンテに長けている方は、Myアンプで真空管の音を極めるのもいいですよね。
実は、JC-120のセッティングの基準は真空管アンプだったりもしますし。
また、自宅では「アンプはうるさくて使えない!」なんて方は、ぜひリハーサルスタジオの個人練習を活用してみてはいかがでしょうか?
・個人練習はスタジオ代が安い
・本番さながらの音作りができる
・実戦さながらの練習(ペダルを踏んだりも練習のうち)
・集中力できる
私もちょくちょく一人でスタジオで弾いています。
家で座って弾いてるより何倍も身になりますよ。
おすすめです!
アイキャッチ画像:ACより