音楽

【ミュージシャン紹介】ZIGGY (ジギー) ~GLORIAだけではない、魅力満載のR&Rバンド~

1984年に森重樹一さんを中心に結成されたR&RバンドZIGGY。

デビューは1987年です。

ZIGGYを知らない皆さんにぜひご紹介したい凄いバンドなのですが、正直1回のブログ記事では語れません(笑)

なんせメジャーデビューしてから35年ですから!

今回は1987年~2007年の活動期間、30年間のZIGGYを紹介したいと思います。

ZIGGYの魅力

最大の魅力は楽曲とアレンジの良さです。

疾走感があるビートの上に洋楽テイストのリフを乗せ、歌心満点のメロディー。

楽曲の質感は少し違いますが、ビートルズのような名曲製造機とも言えるロックバンド。

とにかく名曲揃いです。

メンバー

歴史がある分、参加メンバーも多いです。

今回は在籍期間が長い方をご紹介させて頂きます。

(1987年~2007年の間に在籍していたメンバー)

森重 樹一

ボーカリストでZIGGYを結成した方です。

結成から現在まで唯一在籍しているオリジナルメンバー。

圧倒的な歌唱力でファンや業界関係者からも支持を受けています。

歌詞は100%担当されていて、その上で楽曲提供も一番多い方です。

戸城 憲夫

森重さんと双璧をなすベーシスト。

ご本人作曲の楽曲はさることながら、森重さんの楽曲アレンジにも大きく貢献されていることは簡単に想像がつきます。

作曲能力は抜群でリフものからメロディー中心のものまで幅広い作風とアレンジが魅力です。

ベースプレイもいわゆるオーソドックスな縁の下の力持ちというよりはキャッチャーなラインが多く、ギタリストとのせめぎ合いも楽しめます。

戸城さん所属のバンドがシングルギターなのも納得です。

松尾 宗仁

森重さんの次に在籍が長いギタリスト。

戸城さん脱退後は森重さんと共に楽曲のアレンジを担いました。

ストーンズフリークでありながら楽曲の魅力に合わせて歪ませたギターでインパクトがあるフレーズを弾いたりします。

こだわりの人でありながら、ご自身不在時の楽曲も演奏する柔軟性もありファンを喜ばせてくれました。

宮脇“JOE”知史

デビュー時のドラムス大山さんも忘れてはいけないのですが、ZIGGYへの貢献度と言えばこの方は外せないと思います。

44マグナムのドラマーってだけで「おー!」と思いますが、ZIGGY加入時はhide with Spread Beaverに参加していてhideさんからも厚い信頼を受けていた凄腕のドラマーです。

森重さん、戸城さん、松尾さんというアクが強い(すみません!)メンバーの色んなものを受け止められていたと思います。

JOEさんのおかげでZIGGYが長く存続したと言っても過言ではありません。

バンドの歴史

第一期 1stアルバム「〜IN WITH THE TIMES〜」~ 5thアルバム「YELLOW POP」(1987年~1992年)

アラフィフ世代がZIGGYに出会い夢中になった時期。

デビュー当初のアルバムは森重さん作曲の作品が多く、まさに森重ワールド全開の名作揃いです。

バンドの代表曲とも言える「I’M GETTIN’ BLUE」「GLORIA」はこの頃の楽曲です。

見た目がど派手!洋楽テイストのアレンジ、日本人にグッとくるキャッチーなメロディー。森重さんの詞が哲学的な点も特徴であり魅力です。

第二期 6thアルバム「ZOO & RUBY」~ 9thアルバム「CRAWL」(1993年~1997年)

時代の区切りについては賛否両論あるかと思いますが、私の認識はこの通りです。

デビュー当時のメンバー松尾さん(ギター)と大山(ドラム)さんが脱退し、ボーカルの森重さんとベースの戸城さんの二人体制で「ZOO & RUBY」をリリースします。

これまでの長髪R&Rバンドテイストから楽曲を更に突き詰めており、森重さんと戸城さんが切磋琢磨し楽曲を半分づつ提供していた時期です。

ドラムのJOEさんは「WHAT NEWS!?」から正式メンバーとなりますが、「ZOO & RUBY」のツアーにも参加しており、そのテクニックに度肝を抜けれたことを今でも覚えています。

「STAY GOLD」「君をのせて」「STEP BY STEP」「Jealousy 〜ジェラシー〜」はTVのタイアップもあり、しっかりセールスの結果も出していました。

この時期がオンタイムの世代でファンになった方も多いかと思います。

また第一期のファンからも高く評価されている時期です。

第三期 10thアルバム「Goliath Birdeater」(1999年)

ギターの松尾さんが復帰します。

多くのZIGGYファンが「これからどうなるのかな?」と感じていたと思います。

私もそう思いながらアルバム発売前に赤坂ブリッツに行きましたが、結果は第一期のナンバー中心でノリノリR&Rな構成でした。

第二期の流れをあまり汲まない展開であるものの、ハードロックテイストたっぷりの「これこれ!」と思わせる作品をリリース。

しかし、この作品を最後に戸城さんは脱退してしまいます。

メンバー間の不協和音やオーバープロデュースなどネガティブな意見もありますが、ファンの間では最強メンバー編成を唱える声もあり、1枚のアルバムリリースで終わってしまったことが残念でなりません。

第四期 1st「SNAKE HIP SHAKES」 ~ 14thアルバム「JUST A ROCKIN’ NITE」2000年~2005年

戸城さん脱退後、ベースに津谷さんが加入した時期です。

誤解を恐れずに言えば、お二人ともギタリスト的なアレンジセンスがありベースラインのテイストが変わった時期とも言えます。

正直、他のバンドではベーシストが変わってもあまり変化がないねなんてことがあります。

それはさておき1st「SNAKE HIP SHAKES」はZIGGY名義ではなく戸城さん脱退により契約上ZIGGY名義が使えないことにより生まれたバンドです。

ただ、ZIGGYではないとは言え4枚の作品をリリース後にそのまあZIGGYになったことを考えるとこのくくりで1時代になるかと思います。

5年で8枚のアルバムをリリースしており濃い活動内容であったことが分かります。

この時期に15周年を迎えており、書籍発売や野音ライブなど大きなイベントがありました。

SNAKE HIP SHAKES期間は迷いなく一枚岩で駆け抜け、最後の「JUST A ROCKIN’ NITE」では森重さんと松尾さんの志向にずれが露見してしまった時期だと思います。

そんな状況で津谷さんが脱退します。

ベースプレイもそうですが、キャラクター的にも愛されていた方ですので残念な脱退となりました。

第五期 15thアルバム「NOW AND FOREVER」(2007年)

このアルバムを最後にZIGGYは10年間の活動休止に入ります。

第一期から紆余曲折しながら転がってきたバンドの一区切りとも言えます。

ギターにTHE EASY WALKERSの五十嵐”Jimmy”正彦さん、ベースに元THE STREET SLIDERSの市川”JAMES”洋二さんを迎えたアルバム。

お二人の強みを生かし、松尾さんの志向が強くでたR&Rでブルージーな作品です。

森重さんとJOEさんはなにをやっても一流なので素晴らしい作品となっているのですが、両名のストロングポイントを生かす分野はなく違和感があったのも事実です。

ただ、ギターのクランチサウンドが渋くて、ギターを弾く人からするとゾクゾクするツインギターアレンジが冴えわたる聴きごたえがあるアルバムです。

おすすめのアルバム

第一期 「KOOL KIZZ」

第二期 「WHAT NEWS!?」

第三期 「Goliath Birdeater」

第四期 「SNAKE HIP SHAKES」

第五期 「NOW AND FOREVER」

 

名作揃いで決めきれませんが、それぞれの時期を現した作品です。

ぜひ聴いてみて下さい!

まとめ

凄く端折っての紹介でしたが、ぜひおすすめアルバムから聴いて頂けると嬉しいです。

また、これからギターを弾きたいと思っている方には、「I’M GETTIN’ BLUE」「GLORIA」がおすすめです!

超楽しいR&Rナンバーですよ!

アイキャッチ画像:O-DAN(Unsplashkaty hardmanが撮影した写真)

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